HHKB Studio レビュー:ポインティングスティック搭載で机が静かになった
PFU の最上位 HHKB Studio を1ヶ月使い込んだレビュー。ポインティングスティック・ジェスチャーパッド搭載で、エンジニアの机がどう変わったかを検証する。
評価: ★★★★★ (4.5 / 5)
良かった点
- ポインティングスティック搭載でホームポジションから手を離さずに済む
- 静電容量無接点キーボードの打鍵感はそのまま
- USB-C, Bluetooth 4台、有線/無線切替がスムーズ
- ジェスチャーパッドで音量・スクロール・ブラウザ戻るを割当可能
気になった点
- 価格が高い(実売 44,000 円前後)
- キーキャップは PBT ではなく ABS、テカリが出やすい
- 筐体は重く、持ち運びには向かない
結論を先に
HHKB を10年使ってきた人間の正直な感想を悪い知らせから言う。44,000円は高い。だが、ポインティングスティックとジェスチャーパッドを毎日使っていると、マウスに手を伸ばす回数が体感で半減する。コーディング中の小さな摩擦が消える効果は、価格表に出ない。
購入の経緯
メイン機の HHKB Professional HYBRID Type-S をこれまで使っていた。打鍵感には完全に満足していたが、マウス(Logicool MX Master 3S)への手の往復だけが気になっていた。1日に数百回、ホームポジションから 10cm ほど右に手を伸ばす。この往復距離の合計が、おそらく1日数百メートルになる。
HHKB Studio は ThinkPad ライクなポインティングスティックを内蔵している。これに賭けてみた。
1ヶ月使った結論
ポインティングスティック
最初の3日は誤打との戦いだった。B と G の間にあるあのスティックは、慣れるまでは「邪魔な突起」だ。だが1週間で体が覚えて、マウス使用率が約 60% 減った(手の往復回数を1時間カウントした個人観測値、未検証)。コードレビューで PR をスクロール → コメントを書く → スクロール、というルーチンの摩擦が劇的に減る。
ジェスチャーパッド(手前4箇所)
筐体手前にある4つの小さなパッドは、デフォルトでは「音量」「スクロール」等が割り当てられている。専用ソフトで Cmd+[ Cmd+] を割り当てると、**ブラウザの「戻る/進む」**を親指で操作できる。これが思いのほか効く。
打鍵感
静電容量無接点 45g、Type-S 相当。HHKB の打鍵感をそのまま受け継いでいる。ここが崩れていたら買う価値はなかったが、安心していい。
こんな人に向く
- HHKB の打鍵感に既に投資している人
- マウスとキーボードの往復を減らしたいプログラマー
- ThinkPad のトラックポイント世代
こんな人には向かない
- 入門用の最初の HHKB を探している人(Professional HYBRID で十分)
- 持ち運び主体(重い)
- キーキャップの黄ばみが許せない人(PBT 化を検討)
まとめ
動くものだけを納品するという意味で、HHKB Studio は「動くキーボード」だ。価格に対する満足度を点数にするなら 4.5 / 5。マウスの往復が体感で減ったという、たった一点で投資回収できる人間には強く勧める。
HHKB Studio を購入する
※ 価格は変動します。購入時に各サイトでご確認ください。
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